子ども・保育者・みんなが笑顔!伝えたいのは、ずっと変わらない大切なこと

伝えたのは一言だけ。兄弟ゲンカへの対応

こんにちは。村田真由美です。

 

只今夏休み。今年は猛暑続きで外遊びが思うようにできませんよね。

 

そうすると家で朝から晩まで兄弟ゲンカが勃発。そんな様子を観て頭が痛いパパママも多いかもしれません。

 

そこで、今日は兄弟ゲンカの対応について書いていきます。

 

昨日、小1孫と年少孫を連れて実家に行ってきました。

 

その際に母がハンディ扇風機を1つ持っていて、お決まりの取り合いになったのです。

 

 

自分が使いたいと主張するお姉ちゃんと、譲ってもらえないと泣きながら私に助けを求める妹。
しばらく押し問答と扇風機の引っ張り合いが続きました。

 

私は黙ってしばらく様子を観ていましたが、2人とも自分の気持ちを話せる年齢でもあるので

 

「自分達で話し合ってごらん」

 

その一言だけ伝えました。

 

しばらく考えに考えたお姉ちゃん。

 

「そうだ!10秒ずつ数えて順番に使おう!」
と提案し、双方が納得をして解決に至ったのでした。

 

こういう場面では大人が仲介に入ったり、

 

「大きいんだから妹に貸してあげなさい」と上の子を説得したり、

 

あるいはどちらがいい悪いなどのジャッジをすることがあるかもしれません。

 

でも話せる年齢の子どもであれば、試しに大人は口を出さずに見守ってみてください。

 

なぜなら

 

子どもは本来自分たちで解決する能力を持っているから。

 

大人が仲介に入ってしまったら、子ども同士で話し合いをする機会を大人が奪ってしまうことになりかねないのです。

 

もし解決できなかったとしてもいいんです。

 

話し合いの過程で相手の言い分に耳を傾ける機会となるし、自分の気持ちも伝えることができる。
自分の主張が通らなければどうしたらいいのか考えるし、悔しさも味うことができる。

 

こういう経験をいっぱいしてこそ、社会に出て様々なシチュエーションで臨機応変な対応が可能になるんですよね。

 

経験したことは咄嗟に対応できるけれど、経験のないことへの咄嗟の対応は難しい。だから経験が大事。しかも五感を使った経験。五感を使うと脳の記憶に残りやすいからです。

 

兄弟どちらかが泣いたりすると、大人としては泣いている方の味方をしたくなりますが、それも将来のための貴重な経験。だからどんな経験も子どもの生きる肥やしになると信じて見守る。

 

子ども同士の話し合いの過程を観察すると「この子はこんな考え方をするんだ~」とか、「普段はおとなしいのに、いざとなると我を通す子なんだな」など新たな一面も見えて結構面白いですよ!

 

今日の話は『3歳までの子育てで本当に大切なこと30』のQ6「兄弟ゲンカの対処法」にも詳しく解説しています。参考にしてくださいね。
https://pub.jmam.co.jp/book/b602606.html

 

夏休みで兄弟ゲンカに悩むパパママや、幼児を担当している先生方の参考になれば幸いです。

 

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