子ども・保育者・みんなが笑顔!伝えたいのは、ずっと変わらない大切なこと

かつて勤務していた保育園への想い

こんにちは!親子教室の専門家&『3歳までの子育てで本当に大切なこと30』の著者 村田真由美です。

 

かつて、ひよこ親子教室を主宰しながらW勤務で5年間勤めていた保育園の運動会に行ってきました。

 

私にとって保育園がどんな存在だったのかをあらためて考える機会になったので、その想いを書きたいと思います。お時間があればお付き合いください。

 

 

保育園に勤めていた最後の年、私は1歳児クラスの担任でした。

 

1歳と言えばまだ小さくて可愛い盛り。最初で最後の担任だったこともあり思い入れが強くて、その頃の子どもたちの様子を鮮明に覚えています。

 

登園後、パパとママと別れたくなくてしばらく号泣する子、野菜が苦手でごちそうさまするまでに時間のかかる子、いつもニコニコ人懐っこい子、自分の気持ちをぐっと内に秘める子、虫が好きな子、お散歩が大好きな子。年齢的にまだおしゃべりできずに思わず手が出てしまうこともあったなぁ。プールが嫌いな子もいて、お顔にお水がかかると大号泣していたのに、プール最終日には満面の笑顔で入って。その様子を連絡帳にこと細かに書いて、ママと喜びを共有したことも懐かしい。

 

生活発表会(劇や合奏を披露する会)では、抜群の集中力を見せて、イキイキと披露した子どもたち。(拙著の「子どもが最大限の力を発揮するためのポイント」にも、このときのエピソードが載っています)
発表を終えて子どもをお迎えにきたママたちと、子どもたちの成長を分かち合って号泣したことも忘れられない思い出。

 

充実した保育園勤務だったけれど、年齢的なことや体力気力があるうちに、自分の仕事に集中して何か形にして残したいと思い、退職することを決めた。
でもこのとき、いっちばん後ろ髪を引かれたのが、この子たちを卒園まで見届けられないということでした。

 

だけど今日の運動会を見て、そんなお節介な心配は要らないことがわかったんです。

 

1歳児クラスだった子どもたちも、今年は年長さん。

 

堂々と選手宣誓する姿や、競技に集中して真剣に取り組む姿、リレーで負けて悔しがる姿、出番以外のときの待っている姿、鼓笛の衣装にテキパキと着替える様子、ご褒美のメダルを園長先生からもらって「ありがとう」と言う姿。

 

そのどれもが担任の先生から促されたことではなく、自発的な行動。ご家庭でも保育園でも、愛ある関わり方や保育の元で育ってきたことが容易に伝わってきました。

 

また、運動会を見て強く思ったのが、園全体が落ち着いているということ。
行事の時ってバタバタするものだけど、先生たちが落ち着いているから子どもたちも落ち着いていて、それが印象的でした。

 

大人の気持ちの持ちようが子どもに伝染するんだなぁ。

 

終了後、そのように先生方に伝えたら「若い職員がいないから~」と笑っていたけれど、

 

コロナ禍で普通に保育するだけでも大変なのに、子どもたちがあれだけ落ち着いて取り組めているということが素晴らしいと思ったんです。普段の保育はふとした瞬間に出てしまうから、運動会だけ取り繕うことはできない。だからお世辞抜きで、普段の先生方の保育の賜物なのだと思う。

 

今日は会場に着いてすぐに、担任を受け持っていた保護者にバッタリお会いし、私を見た瞬間涙ぐむママがいて。「先生に会うと泣けてきます」と言われてお互いに涙、その後の競技ごとに成長を感じてまた涙、運動会終了後、担任をしていた学年のパパとママと会って三度涙……

 

「こんなに泣くならマスカラなんてしてくるんじゃなかったです。マスカラ取れていませんか?」と言うと、泣きながら笑う保護者も。

 

「先生に1歳のときに担任をしてもらったことは、我が子にも自分にもとってもよかった」と言ってくれたママがいたけれど、助けてもらっているのは実は私の方なんです。

 

退職するときにママたちからいただいた手紙はいつも手の届くところにあって、「みんな元気かな」と思い出したとき、気持ちがしんどいとき、それから執筆中にも手紙を読んで自分の気持ちを鼓舞してきたから。

 

保育園に勤めたからこそ今の自分がある。
これまでの歩みを振り返ると、いつも保育園への感謝の気持ちにたどり着く。
1人でひよこ親子教室をしているだけでは分からなかった世界を、保育園では見せてもらったし経験させてもらった。
私を成長させてくれた場所でもあり、分岐点でもあった。
先生方や子どもたち、保護者のみなさまも私にとってかけがえのない存在で、これらは全て私の人生の財産だと思っています。

 

退職した今、保育園のみなさんに直接ご恩返しはできないけれど、「村田先生が保育園で働いていたんだよ!」「私の担任だったんだよ!」と胸を張って言ってもらえるように、みなさんに恥ずかしくない生き方をしよう。与えられるばかりではなく、与える人になろう。心のパワーチャージができたので、また明日から心新たにがんばろう!

 

立派になった子どもたちを数年ぶりに目にすることができたこと、勤めていた当時の保護者と話をすることができたこと、職員のみなさんのがんばりを拝見できてパワーをもらえたこと、全てが貴重な機会でした☺

 

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↓↓↓
≫保育園からの卒業(2019.3.31の記事。保育園に勤務する前~退職するまでを綴りました)

 

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村田真由美(親子教室の専門家/著者)

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