父との思い出

今日はブログで初めて、父との思い出について書きますね。

長文なのでお時間のある方はどうぞお付き合いください(*^-^*)

父の性格と、私のために父がした決断

父はと～っても温厚で優しい上に、会社経営も順調、字も達筆、ギター、ピアノなどの楽器も弾けてお料理も上手。

芯が強くて思いやりがあって、自慢の父でした。

一方私は、すごい手がつけられないほどのやんちゃで、男の子より男の子♪

両親からたっぷりの愛情を受けてのびのびと育ちました。

ところが！！！

小学校3年の時に、父は私のためにある決断をします。

「このまま小さな小学校にいても真由美はなんでも1番で天狗になるから、
大きな小学校に転校させよう」

この父の鶴の一声で新しい街に引っ越すことに。

そして父の思惑通り、小6の時に生徒会の会長に立候補するも落選。

人生で初めての挫折を味わいます。

挫折を経験をしないと人として成長しないことが、父には分かっていたのだと思います。

でもね、挫折が小学生のうちで良かったんです。

これが、プライドのある中学生や高校生だとこじらせることもあると思うから。

そして小さい内にたくさんの経験をして、どんどん失敗をしようという想いは、私の子育てにも受け継がれていきます。

これから厳しい社会に出る我が子のために、あえて厳しい環境を選択したときがあって。

「親としてその選択はどうなの？」と周りから言われることもあったけれど、信念があったので、揺らぐことはありませんでした。

叱られたのは人生で1度きり

我が家は母がとてもしつけに厳しかったので、父は叱られた私をなぐさめる役でした。

そんな父から1度だけ叱られたことがあります。

それは・・・

私がウソをついたときです。

登下校中に黄色の帽子をかぶる決まりだったのに、かぶらずに帰って、家の近くであたかもこれまでかぶっていたかのように装ったのです。

その様子をベランダから父が見ていたとも知らずに・・・

「まゆみちゃん、帽子かぶって帰ってきた？」

と聞かれて、平然と「うん」と答えた私。

「お父さん、ベランダでまゆみちゃんが帰ってくる様子を見ていたんだよ」

それを言われたらウソは付き通せません。

もう40年近く前のことなので詳細は覚えていませんが、

ウソをついたら周りが信用してくれなくなることを切々と語られた記憶があります。

叱られたというほどのことではありませんが

大きな声で怒鳴ることは1度もない父だったので、私の中では叱られた記憶として
残っています。

だからかな、今もウソをつくのもつかれるのもキライなのは。

私にきちんと向き合って善悪を教えてくれた父には感謝してます。

私は尿管結石、そして父は・・・

中学生になり陸上部だった私は、重度の貧血になり全く走れなくなっていました。

10メートルぐらい走っただけで呼吸が苦しい。

貧血を治すためにほうれん草を食べ続けたのが中2のとき。

そして時が流れ、高校3年生の時に尿管結石になり、自宅でのたうち回ることになります。

原因はほうれん草の食べすぎでした。(これ、マジメなはなしです💦）

ほうれん草にはシュウ酸という成分が含まれていて、食べすぎると結石の原因に
なるのだそう。

今は常識かもしれないけれど当時は知識がなくて。

石が下りてくるときに激痛になるのですが、正直出産より痛い💦

あまりの激痛でのたうちまわっていた私を病院に連れていってくれたのが、当時、体調の不調を隠していた父でした。

病院に行き、私は痛みが治まりましたが、この機会だからと検査を受けた父には
病気が見つかりました。

食道がんでした。

しかも末期。

余命3ヶ月。

父は会社経営が順調で忙しく、病院に行くのを先延ばしに先延ばしにしていたそうです。

特に痩せた様子もなく、家族にも体調が悪いことを言わなかったので、父の体調不良に気付いてあげることができませんでした。

すぐに大きな病院に移り、手術を受けて無事に成功！！！

のはずが・・・・・

術後1週間後に肺炎を患って亡くなったのです。

46歳でした。

手術を受けていなければ少なくても3ヶ月は生きていたかもしれない。

病院を変えなければこんな結果にならなかったかもしれない。

そんなことを言う前に、私達家族が体調が悪いことに早く気付いてあげられていたら・・・

と、たくさんのタラレバが頭を巡り、後悔し続けました。

この経験から

やらないという選択や、先延ばしにする選択は、あとから大きな後悔となる

ことを知ったわけですが、それを知るにはあまりに大きなものを失いました。

私が一番大切にしているもの

それは今も昔も家族です。

その大事な家族を失いどん底に落ちた経験があるので

たとえ悲しいことや、ツラいことがあっても、父を失った以上の悲しみはありません。

だから何があっても乗り越えられる。

父の天国からの力も借りながら私は今、後悔のない人生を送っています。

私の身にちょっとした嫌なことが続くときは、父がお墓参りに来て～と
言っているサインなんです。

その証拠に、お墓参りに行くと嫌なことがピタッと止まります。

今日は父の日。

日ごろの感謝の気持ちを伝える日。

いつも見守ってくれてどうもありがとうと伝えるために、お墓参りに行ってきます。（父と小4の私↓）